3月は、18切符の季節でした。震災がなければ・・・。
そしてこのブログにその様子をアップする予定だったのですが、あの惨状にまったくその気力を失いました。
あれから2ヶ月以上たち、ようやくブログの更新をする気力が戻ってきました。
昨年のことですが、10月14,15,16日に鉄道の日記念切符で只見線、奥羽本線、仙山線などを巡ってきました。16日は、仙台から東京まで常磐線を、始めて全線鈍行乗車いたしました。その常磐線がまさかこんなことになるとは。震災直後は只見線も仙山線も不通だったようですが、(もっとも只見線はあの時期、いつものことか)現在は通常運転になっていると聞いてます。しかし常磐線はめどすら立たず。一日も早い復旧を祈りますが、もう海沿いは通すな、という意見も出ているようで、しかも原発問題もあり、いつのことになるのでしょうか。
そんなことを思いつつ、そのときの旅の様子をアップしていきます。
さて、10月14日ですが、東京から上越線で小出、小出から只見線に入ったのですが、なにしろ水上から先は
1日10本程度しかないという列車到達難易度だけならどの駅も秘境駅状態路線。といって、列車だけをつかう限り、他ルートもなし。家を早く出てもしょうがないというダイヤです。
只見線の始点駅、小出に着いたのがもう15時。ここでまた1時間ほど待ち、ようやく只見線に乗車しました。
只見線には柿木、田野倉、早戸、郷戸と秘境駅とされている駅がありますが、、秋の日は短く、柿木、田野倉は車上から眺めるだけでした。柿木駅では、高校生が大勢下車し、とても秘境駅とは思えない光景(w)。
早戸に着いたのは19時過ぎで、あたりは一寸先は闇状態なのでありました。高校生が二人降りたのでそのあとをついていき、仮設の工事用階段を上って国道に出られましたが、暗くてそのときはまったく状況がわかりませんでした。高校生を迎えにきていた方が、早戸温泉まで乗せていってくれました。この日は早戸温泉泊まりでした。
早戸温泉つるの湯です。右側が入り口です。風呂はエレベーターで下ったところにありました。地元の客が大勢いました。小さいですが野天風呂というか、開放された風呂もありました。眼前は只見川なのですが、暗すぎてよくわかりませんでした。月でも出ていればいい雰囲気なんでしょう。写真は15日早朝のものです。
通路を左に行くと宿泊施設があります。もともと湯治場なのだと思います。そういう建物です。写真なし。
早戸駅。どこが駅?という感じです。青い木造駅舎はすでにありませんでした。鉄筋コンクリートの半分物置、半分待合室というちっぽけな建物が新駅なのでした。只見川はどっちに流れているのかわからないほどゆったりとしているのでありました。まぁ、ダム湖ですから。駅周囲に家は1軒も見えませんが、早戸温泉までは歩いて10分程度です。温泉付近に集落があります。
反対方向から。はい、工事中です。上の写真は、工事中であることを隠すように撮ったものです。
さらに。大工事でしょう。そもそも国道にトンネルを作るのが本工事で、それに伴い、駅前整備してるというふうに見えました。国道から駅に入るスロープも新しく作られようとしていました。
狭い待合室です。畳2枚よりやや奥行きがあるか、という程度。寝るにはどうでしょうか。
面白いことに、内側から鍵がかかります。(w)待合室のプレートをみると平成19年12月20日とありました。
以前はあったと聞いていた駅ノートは、ありませんでした。
ホーム側から。なんか、近代建築。
写真の右側は物置らしく、シャッターがあるだけ。(写ってないが)
ということで、工事中のせいもあり、雰囲気もなにもと、無念をこらえて去ったのでありました。次は郷戸。