私が秘境駅という言葉を知ったのは、CSの「旅チャンネル」を見てからです。旅好きではありましたが、鉄道マニアでもなく、それまでは知るよしもありませんでした。そして当然、牛山隆信氏のHPに行き着きました。うーむ、すごい、などと唸りながら(w)見ておりましたが、会社を辞めたんだか、首になったんだか、事件がありまして暇になり、自ら出かけることができるようになりました。(喜ぶべき?)そして、あちこちの秘境駅といわれる駅を感動したり、がっかりしたりしつつ巡り、いろいろ思うところが出て来ました。 秘境駅付近の住民の方は、その駅が秘境駅と言われていることなど、知らないことが多く、某駅で地元の人と話をしたとき、「ここは秘境駅で有名なんですよ」と言って、むっとされたことがあります。「たしかに田舎だけど、秘境といわれるほどの田舎じゃないだろう」と。「いや、秘境駅というのは、秘境にある駅じゃなくて駅そのものが秘境で云々」、などと言ってもややこしくなるだけなので、そのときは、「そうですねー、秘境ってのは大げさですね」などととぼけてしまいました。wそれ以降、秘境駅という言葉は秘境駅においては禁句としております。 また、実際、ほんとうに秘境駅という呼称にふさわしい駅は、牛山氏のランキングの中でも50位くらいまでではないでしょうか。しかし、たしかにあのランキングの駅は、50位以下でも人をひきつける力があると思います。そういう駅にはもっと別な呼び方をしたほうがいいのではないかと思う次第です。とは言っても、ちっとも思いつかないんですが。やはり秘境駅という言葉のインパクトはでかい。 w 今回の九州の旅の中にも書きましたが、秘境駅とされている駅にも、だいぶ環境の変化が起きているところがあります。牛山氏のHPの記載は2001年ころのものが多く、やはり10年たつと秘境駅といえどだいぶ変わるようです。無くなってしまう駅は別として、そもそも、秘境駅で有名になったために変化を起こさせているということもあると思います。 真幸や大畑のように、地域活性化の手段の一つとして駅が使われ、私の求めた静けさとか、孤独感にひたるとか、いうものは無くなってしまったところもありましたが、それはそれで仕方がないと思います。少しにぎやかになろうと、風情は残るでしょう。 結局のところ、秘境駅はいずれ廃駅になるか、それを逃れるためにはなんらかの方法で、観光化するしかないのかもしれない。 取り留めなく書いてしまいましたが、私も旅をやめられるのは当分先でしょう。 |
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