8月20日、小淵沢駅。
小淵沢駅は、前回の新庄のホームの便利さの対極にあるような駅である。改札をくぐると駅舎のある側にはホームはなく、地下通路を通ることを余儀なくされる。改札を入ったら階段である。ホームは2島4線型、両側に線路があるホームが2つあるということだ。駅舎側から1番線、2番線、そしてホームのない3番線が真ん中にあり、その向こうに4番線と5番線が両側にあるホームがあるのだが、普通であれば1,2番線に行くのが地下通路であれば、4,5番線だってそのまま地下通路がつながっているものだが、ここは違う。 1、2番ホーム。写真手前に手すりがあるが、地下通路から上がってきたところである。止まっている列車は10:34発、甲府行き。 小海線乗り換えの案内板がある。 こんな風になっているのは駅舎とホームの配置のせいでしょう。駅舎は1,2番線ホームの甲府側の端くらいの位置にあるので、地下でつなぐと1、2番線の端に階段ができる。そして4,5番線ホームは、1,2番線ホームの真ん中より松本寄りのところが端になっているののだ。なんにしろ老人泣かせの駅である。 4番線ホームから。1番線列車は10:35発松本行き。4番線のは11:19、小諸行きだが、これには乗らない。その前に10:54 臨時野辺山行きがあったのだ。まだ入線していない。 野辺山からこの列車に乗ることになる。 野辺山駅で下車。夏休みの土曜日なので家族連れで混雑している。天気は悪い。残念。臨時列車はここが終着。 野辺山駅。まぁ、いいんじゃないですか。w なにしろ天気が悪く、景色も何もないので写真もろくに撮ってない。 キハE200形気動車。世界初(でいいんだろうな?)のジーゼルエンジン+モーターのハイブリット列車、2007年に初めて小海線で試験運転が開始された。現在は新型のE300形が大糸線や、五能線、各地に投入されているようだ。しかしこれは最初のE200形だ。 JR線最高駅の標識。文字通りの最高。標高1345米67。だそうである。しかしなぜJR線と書いてあるんだろう。JR以外ではもっと高い駅があるのか?聞いたことがないのだが。昨年の旅で行った日本最南端の駅、西大山駅では、近年沖縄にモノレールができため、「日本最南端の駅」の標識の上にJRを書き足してあったのだが、ここはなぜ? 次回は秘境駅 佐久広瀬。 |
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大滝駅を出て帰路一直線なわけだが、この時の旅で何度も下車することになった新庄駅についてちょっと書いておきたい。新庄駅のユニークさは特筆物だと思うのだ。
左は新庄駅の構内図だ。JRのサイトから拝借。H型の変わったホームである。 1、2番線が山形新幹線および奥羽本線の山形方面行き、3番線、陸羽西線余目方面、4番線奥羽本線大曲方面、5番線、陸羽東線小牛田方面行きとなっている。 奥羽本線の山形方面は新幹線が在来線を通るため、軌道幅が新幹線に合わせて広くなっており、ここから先の大曲方面とは幅がちがうため、直通できない。従ってこの駅で奥羽本線は、物理的に分断されているのだ。Hの横棒の通路がまさにそれを象徴的に現しているようである。陸羽東線、陸羽西線も使用ホームが別々になっており直通しない。どれも直通してはいないが、乗り換えは非常に楽だ。なにしろ乗り換えに階段がない。全ホーム連結、フラットだ。いやーユニークとしか言いようが無い。しかし、写真を探したのだが、新庄駅のホームを撮ったものがない・・・。だめだねえ。自嘲。 帰路は芸もなく来た通りに帰っていく。新庄から余目にもどり、余目から新潟方面へ向かう。ついでに帰省してしまうのだ。すぐ盆だし。w 写真は新潟方向。駅舎は跨線橋右端、階段を下りたところ。左側のホームは4、5番線である。4番線ホーム手前側に白い小さなプレートがある。 これが何かというと。次写真。 アカデミー賞映画、おくりびとのロケでこの駅が行われたようだ。ふーん、広末がここにねぇ。と。 帰宅したあと、たまたま、CSの日本映画専門チャンネルで、おくりびとが放映されたのを見た。このシーン、おお、ここだねえ、などと見ていたのだが、とても短いシーンだった・・・。 写真は「快速 きらきら羽越」全車指定 16:21発 新潟行である。今回一番快適な列車でありましたよ、指定料かかったけど。 これにて新潟方面へ去っていく。 この旅もこれにて終了。 次回はなぜか 小海線。 |
高屋 9:38 10:05 新庄 新庄 11:23 11:54 大滝 初日の新庄から大張野へ行くときに寄っていけばいいじゃないか、という意見もございましょうが、なにしろ無計画が特徴ですのでやむをえない。 新庄方向。反対側にもホームはあるが・・線路がない。以前は列車交換駅だったのだが、秋田新幹線の開通によりこの路線の本数が減り、必要なくなったようである。旧駅舎のときは跨線橋があったそうである。 新しい立派な建物である。フェンスの向こうは県道になっている。ホームが県道より3mちかく下がっているので、こんな構造になったのだ。 ホームから階段を上がる。この階段入り口を入ったところの左に、トイレがある。水洗である。 手すりも2段付けられていて、配慮が感じられる。 広い待合室。美しい杉材の壁板と作りつけベンチ。掃除道具が置かれていたが、掃除の必要はなかった。検索すると山形新聞の記事が出てきた。それによれば、この待合室は2010年3月28日に竣工式が行われたとあった。壁やベンチの杉は鉄道防風林を再利用したものだそうである。 待合室の入り口。二つの引き戸の間の右側に階段がある。雪の多いところらしい設計に思える。 道路反対側から。道幅のわりに交通量は少ない。この写真だけみると小さな建物に見える。 そばに駐車場、駐輪場がある。だいぶ遠くに建物が一軒見えるが、それ以外には見当たらない。反対方向にも家は見えなかった。かつては駅周辺に50軒ほどの集落があったそうだが、1975年に集中豪雨による土石流が発生し、集団移転したのだとか。 問題です。待合室の片隅に置かれていたこの箱。「及位」中学校。なんと読むのでしょうか。大滝の秋田側の隣駅が及位駅です。JRの駅の中でも難読駅として有名です。お答。「のぞき」です。及位でのぞき。読めるわけねーよなぁ。この駅から新庄方向へ数百メートルほど行くと及位中学校があるそうで、この駅の一番のお得意さんが中学へ通う生徒たちだとか。しかし及位中学が大滝駅より及位駅の反対方向にあるのは不思議。及位という地名は相当広い範囲なのか。ところでステキな人は見つかったのだろうか。投票したかったが知り合いがいなかった。 ここにも正解が。この駅名表示板のフレーム、レールでできてます。 12:34発 新庄行が到着。大滝駅ががこの旅の最後の秘境駅となった。 18切符も残りがない。さぁ帰ろう。 |
余目発 8:00ちょうど。私にしてはかなり遅いが、睡眠十分、気合は普通。気合の入れようもない旅である。 高屋駅ホーム。小さい待合室。向こうに跨線橋が見えるが、どこへいくのだ、この跨線橋? 駅前。だだっぴろい駐車場。駐車場なのか、これは。なぜこんなに広い? ?マークが多いぞ。 真ん中三角屋根が待合室。新しい。左端にみえる建物はトイレである。物置も兼ねているようだが待合室よりは大きい。水道もあった。待合室右はJRの施設だがなにかはわからない。右端に見えるのが跨線橋。 これはホーム側から見た待合室だが、入り口側から見てもほとんど変わらない。対称である。入り口側は駅名の上に電光掲示板がついていた。数年前までは古い木造駅舎があったが取り壊され、現在のものになったそうだが、残念。 内部。狭い。2.5m四方くらいか。 きれいです。て、私が掃除したあとである。虫の死骸がかなりあったが、狭いから掃除したとえらそうに言えるほどの作業でもないのだ。w ベンチはなく、丸太が椅子のようである。 駐車場の端にある説明板。「縁結びステーション」だそうである。 説明文によれば、小説にこの駅を縁結びステーションとして売り出せば、というような記述があって、それにあやかったと言うことらしい。私はその小説も作者も知らなかった。 流れる川は最上川。五月雨をあつめて早し最上川、である。小説の題名も 「五月雨の頃」、とか。川のこちら側には国道47号線が走っている。 最上川の対岸に仙人堂というのがあって、そこが縁結びのお堂であるそうな。芭蕉も立ち寄り、義経にもゆかりがあるとか。ここには舟でこちら側から渡るしか行く方法がないらしい。船着場が駅から少し離れたところにある。 気になる跨線橋。どこへ行くのか。 右に民家が見えるが、このあたりに3軒ほどの家があった。 材木がおかれ、一輪車がある。出口には森しか見えない。 ※追記 跨線橋内部のカラーリングが列車と同じになっていることを書き忘れていた。なかなか凝ってます。 そして森を少し行くと。 廃棄されたスキー場跡のようだ。おそらく雪でつぶされたのだろう、崩れた建物がある。そばまで行ってみたかったのだが、ビニール紐で結界(W)が張られ、「私有地立ち入り禁止」とあったので自粛した。残念。 そばには墓地もあり、墓石も新しいものがあった。以前はそこそこの集落があったのだろう。 跨線橋の窓から。新庄方面から到着した列車。キハ110系(だそうである)。 なかなか面白い駅であったが、9:38発にて新庄方面へ向った。次は、またしても奥羽本線は大滝駅。 どういう回り方だよ、と言われそうである。 |